2008年11月30日日曜日

各種エンジンOH時期について

レーシングカートのエンジンは定期メンテナンスが必要です。

メンテナンス項目
1.上回りOH…ピストン交換(ピストン、リング、サークリップ、ピストンピン、スモールベアリング、ガスケット類 等)
2.フルOH…上回りOH+部品交換(コンロッド、ビッグエンドベアリング、コンロッドワッシャー、クランクピン、サイドベアリング、オイルシール、点火時期(BTDC)調整)
3.セル付エンジン…さらにクラッチチェック、スタータモータチェック
4.キャブレターOH…チェック圧調整、ガスケットキット交換、細部清掃

★YAMAHA...KT100SD/SEC...ピストン交換7~8時間、フルOH20時間程度、キャブレターOH…レース毎(4時間程度)が望ましい。それ以外であればピストン交換と同時進行。

★PRD…Avanti…ピストン交換10時間程度、フルOH30時間程度。キャブレターOH…レース毎(4時間程度)が望ましい。それ以外であればピストン交換と同時進行。

★VORTEX…ROK(SuperROK)…ピストン交換は半年に1度程度、フルOH2年に1度程度。ただし、キャブレターの清掃、クラッチのチェックは走行毎に、バランサーギアのチェック、ギアーオイル交換、スタータモータチェックはレース毎が望ましい。

エンジンの使用管理はデータロガーよりもOPPAMA(PET-3200R)アワーメーターの使用が推奨。

理論的にエンジンが最もパワーの出るときはエンジンOHから~2時間くらいが目安。

きちんとメンテナンスしても破損(壊れる)の場合はあります。ただし、頻度は圧倒的に減ります。また、レースに合わせてパワーをフルに生かすことができます。

各種キャブレター基本セットアップ

各種キャブレターの基本開度です。個体差によりいいところは変化します。

■気温の暑い時期(夏季)⇒絞り気味、気温の低い時期(冬季)⇒開き気味

■気圧の高いとき⇒開き気味、気圧の低いとき⇒絞り気味

■湿度が高いとき⇒絞り気味、湿度が低いとき⇒開き気味

★YAMAHA-KT100SD/SEC…Walbolo(WB3A…)Lo90~100分/Hi15~20分

★YAMAHA-KT100SC...Walboro(WB21)...Lo45~60分/Hi45~50分

★PRD-RK100…Walboro(WB44)…Lo90~100分/Hi15~20分

★PRD-Avanti…TILLOTSON(HL360)...Lo90~105分/Hi60~75分

セッティングする際は念のため濃い目(明け気味)方向から試しましょう。