2010年5月25日火曜日

2010 World Cup for SuperKF 日曜日



ワールドカップカートレースは5月23日決勝日を迎えた。この日は前日までの快晴とは変わって雨。しかも風も強く嵐のような空模様だ。

前日、ドライでのクオリファイングヒート(予選ヒート)の結果、FA-KART RTで今回のみスポット参戦の前原佳明が今日のプレファイナルのPPを獲得しており、チームとしてウェットセッティングをどこまで詰められるかがレースの鍵となりそうだ。

16周のプレファイナル。前原はPP、佐藤奨二は7番手、藤松楽久は15番手、伊藤巧作は17番手からのスタート。スタート直後前原は若干スピードに乗れず4番手に後退。しかし、すぐに挽回し2周目ヘアピンではトップを奪い返す。佐藤はスタート直後の渋滞にはまり順位を下げる。伊藤はローリングスタート直後からエンジン周辺のトラブルによりスローペースでの走行。藤松はまずまずの展開。このまま飛ばすと思われた前原はキャブレターに水が入り失速。なんとか順位を少し下げただけで頑張るが、コースアウトした際に泥がブレーキに付着しその後コースアウト。無念のリタイヤとなる。佐藤も豪雨のなかスピンを喫する。結局無事完走した藤松が10位、佐藤が12位、前原は13位、伊藤は14位からのファイナルスタートとなった。

いよいよラストの24周のファイナルヒート。国際レースではレース開始約15分前にはスターティンググリッドに並ばなければならない。念のためどこのチームもパドックでエンジンの暖気を行っていくのだが、ここで前原のエンジンに火が入らない。エンジン交換、モーター交換など試行錯誤を繰り返し何とかギリギリグリッドに並ぶ。しかし、エア圧セッティングなど全くできずローリングがスタートする。ここでまたしても前原のエンジンに火が入らない。しかも伊藤のエンジンもかからない。メカニックが必死にセルモーターを回す。前原のエンジンは奇跡的に動き出し、大きく遅れながらもローリングに参加。しかし、伊藤のエンジンは無常にも最後までかかることはなかった。痛恨のDNSである。
スタート。前半戦は忙しさの疲れもあり、あまり覚えていない。が、藤松のペースが全く上がらない。キャブレターに水が入ったか原因は究明できないが、レーシングスピードに乗れず周回を重ねていく。佐藤はスタートから順調に順位を上げ8位で走行。前原も遅れながら怒涛の追い上げで7番手。その後藤松は無念のリタイヤ。雨はさらに強くなり水溜りも大きくスピンするマシンが増えていく。佐藤はひとつ順位を下げる。さらに後半スピンするがその後者との差が開いていたため順位に変動なし。レースはそのまま終了し前原が最上位の7位、佐藤が9位、藤松が15位完走。伊藤はDNSという結果に終わった。

今回のレース、ドライでの好調が日曜日の雨によってすべてかき消されてしまった。セッティングがうまく機能しなかった面もあるが、あまりにもハードラックであった。ドライバーは全力で走ったため責任はない。このようなレースは本当に悔しい。
次回は2週間後の6月6日SUGOでの全日本選手権のRound3である。

サポートレースのFP-ジュニアに出場した酒井翔大朗は決勝スタートで大きく順位を上げたが序盤で接触しリタイヤとこちらも悔しい結果に終わった。












photo by TONY KART JAPAN (c)

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