2010年CIK-FIA世界選手権(World Karting Championship)がスペインZueraで9月16~19日の日程で行われた。例年、世界選手権といえばSuperKF(KF1)で行われるのであるが、今年はCIKとメーカーの折り合いがつかず、ヨーロッパ選手権もキャンセルになるという事態に。この状況を経て、CIKは世界選手権をKF2レギュレーションで行うことを決定。その結果、120台を超える大量エントリーが実現した。その中にはWSK SuperKFチャンピオンDe Vries, Nyck(ZANARDI/Parilla)、2009年ワールドカップSuperKFチャンピオンDe Brabander, Yannick(INTREPID/TM)、フェラーリと契約しヤングドライバープログラムに参加しているMaisano, Brandon(INTREPID/TM)などビッグネームも参加。若手がどのような戦いをするか注目が集まる。
タイムトライアルはウェットコンディションで行われた。ここでトップタイムをマークしたのはVarley, Luke(TONYKART/VORTEX)。タイムは1:16.461とフォーミュラのようなタイム。2位はLennox-Lamb, Jordon(BIREL/BMB)、3位はGhiotto, Luca(ZANARDI/Parilla)。De Vriesは17位。唯一の日本人ドライバー金丸悠(TONYKART/VORTEX)は19位。ハラダカートクラブから美浜の全日本に参加したインドネシア人Sean, Ricardo Gelael(EXPRIT/VORTEX)は72位。
予選ヒートは8グループに分けられた。ドライバーあたり4ヒートを走行する。毎回激しい争いの中、予選総合トップを獲得したのはTT38位から追い上げたChamberlain, Jordan(TONYKART/TM)。Chamberlainは1位x2回、2位x1回で安定して減点を少なくした。2位はJohansson, Joel(ENERGY/TM)、3位はKing, Jordan(BIREL/BMB)。TTトップのVarleyは4位、De Vriesは10位。その他De Brabander、Maisano、Hanley, Ben(MARANELLO/MARANELLO)など無事予選通過。TONYKART Racing Teamが苦戦する中、ただ一人、金丸悠は12位で予選通過。WSK KF2チャンピオンD'Agosto, Ignazio(TONYKART/VORTEX)は一歩届かず予選落ちを喫した。
117台から34台に絞り込まれたプレファイナル。Chamberlainは序盤3位まで一時後退するものの、中盤で逆転しトップチェッカー。ファイナルのPPを獲得する。12番手スタートから徐々に順位を上げた金丸悠は後半2番手を走行。3位はDe Vries。本人はイン側スタートがほしく、最終ラップでDe Vriesを待っていたとのことだが、相手もそれを知ってそのまま3番手フィニッシュ。金丸はフロントローを獲得。
ファイナルは18周。1周が1700mあるZueraでワールドチャンピオンが決定する。スタートからChamberlainがダッシュ。2番手にはDe Vriesが作戦通り浮上したかに見えたが、6番手スタートのMoller Madsen, Nicolaj(ENERGY/TM)が2番手を奪う。金丸は6番手で1周目を終えるが次の周には5位浮上。De Vriesは4周目に2位にポジションアップ。金丸も4番手に上がる。レースはそのまま進行。そしてファイナルラップでDe Vriesが動いてトップに浮上。そのままフィニッシュし、ワールドチャンピオンを獲得した。2位は惜しくもChamberlain、3位はMoller、金丸は4位フィニッシュだった。
タイムトライアル
http://www.cikfia.com/News2010/Zuera/KF2QPOVERALLR.PDF
予選総合
http://www.cikfia.com/News2010/Zuera/KF2QHOVERALLR.pdf
プレファイナル
http://www.cikfia.com/News2010/Zuera/KF2WKCPREFINALR.pdf
ファイナル
http://www.cikfia.com/News2010/Zuera/KF2WKCFINALR.pdf
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