2010年9月10日金曜日

クラッチベアリンググリス

クラッチベアリンググリス。
近年のレーシングカートエンジンの半分以上がクラッチ付エンジンになってきています。ダイレクトエンジンに比べ、部品点数、メンテナンス項目が多くなるのですが、その中で毎回チェックするのがクラッチベアリング。
クラッチベアリングは高回転で回るため非常に高温になります。ですので、その状態をそのままにしておくとクラッチベアリングが油切れを起こし、ベアリングローラーが焼きついてしまいます。そうすると、スムーズにクラッチが動かず、駆動系のパフォーマンスに影響してしまいます。
クラッチベアリングのメンテナンスは非常に簡単。単純にクラッチドラムを取り外し、シャフト(クランクシャフト)、ベアリング、クラッチドラムにグリースを塗るだけです。さらにその奥と手前のワッシャー側面にも塗付するとより効果的でしょう。

クラッチベアリンググリスには様々な種類があります。耐高温はもちろんのこと、どれだけスムーズに回せるかもひとつの目安となります。今回は主に市販している3種類をご紹介。



ウレアグリス(15g) 販売価格¥315
…とにかく安いグリース。コストを下げるならベストな商品。



FAG リチウムベースグリース(25g) 販売価格¥735
…粘度の低い透明性のあるグリース。ベアリングに抵抗感をあたえずスムーズに回せるでしょう。



F-0グリース 販売価格¥1,680
クラッチベアリンググリースの決定版。ナノレベルまで浸透するその効果はベアリングに必要な性能すべてを持っている。
各種フリクションロスを極限まで追求するラジコンや釣りのリールなど、抵抗がすべてを左右する業界に絶大な信頼を得ている。
FA-KART RTのVORTEXエンジンはこのグリースを使用。

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