SuperKFクラスは朝一から公式練習、FA-KART RTの佐々木大河がトップタイムをマーク。佐藤奨二も4番手とここ茂原でいい流れを掴む。2グループに分かれたタイムトライアルはAグループに佐藤、佐々木、伊藤巧作。Bグループに藤松楽久が出走。思いのほかBグループのペースがよく、総合では佐々木が11位、佐藤は12位、藤松が18位、伊藤はエア漏れトラブルが発生し27位と出遅れた。
第7戦の予選ヒート、スタートのやり直しが功を奏し佐藤、佐々木はポジションをアップ。佐藤はかなりレースペースがよく最終的に3位まで順位を上げる。佐々木も7位ゴールし、表彰台への期待が高まる。伊藤は18位、藤松は19位。
第7戦決勝はスタートで佐藤が2番手に浮上。佐々木も2コーナーの多重クラッシュをうまく避け4番手にポジションアップ。藤松はこのアクシデントに巻き込まれリタイヤとなる。佐藤はトップを追いかけ始めるが、後ろからのプレッシャーも激しくなかなか抜け出せない。レースは緊張状態を保ったまま進行。9周目、佐藤の後ろを走っていたドライバーがトラブルでリタイヤ。佐藤は単独走行となりトップの選手を追撃する。佐々木も自動的に3位に上がり、FA-KART RTは2-3位を形成。14周目、佐々木のマシンが突然ストップ。エンジントラブルが発生し悔しいリタイヤとなった。佐藤は終盤、トップの選手との差を徐々に詰め始めるが、その差は大きく23周のレースを2位でフィニッシュ。自身、チームにとって今シーズン2回目の表彰台を獲得した。伊藤は終盤、接触によりリタイヤを喫した。
第8戦予選ヒート。第7戦の決勝のスタートでフレームを大きく破損した藤松だったが、なんとか修正し出走となる。スタートで佐々木が好調。11番手から一気に上位へ進出。佐藤はスタートは普通であったがレースペースは誰よりも速く、順調にポジションをアップ。しかし、中盤で接触があり順位を下げる。しかし、佐藤はもう一度追撃を開始し、スタートポジションと同じ12位まで回復する。佐々木は中盤でシャーシセットの微妙な変化により思うようにポジションを上げられないが、それでも5位でフィニッシュ。伊藤は第7戦同様18位、藤松はフレームがうまく動かず22位。
第8戦決勝ヒート。佐々木はスタートで2番手に浮上。佐藤もポジションを上げる。伊藤、藤松も激しいポジション争いの中、必死に順位を上げる。佐々木はその勢いのままトップに浮上する。佐藤も中盤で5位までポジションアップ。佐々木は2番手以降を引き離せないでいるが、オーバーテイクさせる隙も与えずレースを引っ張っていく。佐藤は少しペースを落とし7番手。そして佐々木はファイナルラップをトップで突入。その2コーナー、3番手選手が2番手選手に仕掛け一瞬スペースが開く。その瞬間、誰もが佐々木の優勝を確信。しかし、直後佐々木のエンジンはまたしても息を止めてしまった。初優勝まで残り3/4周のドラマであった。佐藤は6位でフィニッシュ。2戦連続のポイント獲得。伊藤は17位、藤松は19位でフィニッシュ。難しい茂原での完走を果たした。レース後、佐々木はパルクフェルメで涙した。しかし、この悔しさは最終戦鈴鹿で果たすであろう。
KF2クラスには佐伯新がエントリー。タイムトライアルでほとんどの選手が開始直後出走する中、路面が良くなるのを待ち続ける。そして残り4分を切ったところでコースイン。3周アタックし、見事トップタイムをマーク。全日本初参戦で初PPを獲得した。しかし、続く予選ヒート、ローリングからキャブレターの調子が悪くなり、最後尾でのスタートとなってしまう。レースが開始されても改善しなかったため、1周でリタイヤ。キャブレターをOHし挑んだ決勝ヒート。10番手スタートから追い上げを狙うが、キャブレターの調子が上がらず、さらにジェッティングも決まらないためペースを上げられない。我慢の走りながら順位を上げていき、6番手で走行。レースはそのまま進行していたが、終盤ひとつポジションダウン。最終的に7位でのフィニッシュとなった。佐伯は最終戦鈴鹿での挽回を誓った。
FP-ジュニアカデットクラスでは古関風眞(ガレージスマイル/FA-KART)がエントリー。SUGOで優勝した全日本ランカーだ。古関はTTで1位、予選を2位でフィニッシュすると、決勝ヒートでも常にトップグループでレース。最終的に展開に恵まれなかったが3位表彰台を獲得した。
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